【個人輸入ガイド】海外通販のリスクを避ける、商品の選び方/買い方

このサイトで Oxford Reading Tree の記事Paw Patrol の記事 の次によく読まれている記事が、ブックレビューではなく 個人輸入ガイド 関連の記事です。知りたい人がたくさんいらっしゃるようなので、もう少し掘り下げて行こうと思います。

今回は、「安心できる海外通販サイト/セラーを探すために」「満足できるコンディションの商品を手に入れるために」誰でもできること、をテーマに少しお話しします。

海外通販でのリスクを避けるため、簡単にできること

海外通販は今や、国内通販と同じようにお買い物ができるようになりましたよね。

ただ、同じネット通販に見えて、その実態は「個人輸入」です。見えない所で実は、国内での取引には無い工程をたくさん踏んでいます。そのため、思ってもみないようなトラブルが発生するリスクを抱えています。

何も問題が起きなければ、国内通販とほとんど変わりありません。

しかし運悪くハズレを引いてしまった場合、トラブル対応は自分自身で行うしかありません。もちろん日本語は使えないので、基本的に英語でのやり取りとなります。

「誰から買うか」「どれを買うか」「どのように買うか」が、リスクを避ける上でとても重要なポイントになります。

安い価格に目がくらんで詐欺に引っかかったり、商品写真やレビューの星の数だけを信用して「思っていたのと違う・・・」ということになったり、という失敗をとてもよく見かけます。

簡単なことだけで良いので、取引相手や商品内容をもう少しよく見ることで、リスクが大分減るはずです。

  1. 誰から買うか?
    • 販売サイトを選ぶ
    • セラーのチェックポイント
      • 実体があるか?
      • 評価・レビューは?
  2. どれを買うか?
    • 新品を選ぶ
    • 中古品の Condition は信用できない
    • 古本を輸入販売するには許可が必要
  3. どのように買うか?

1. 誰から買うか?

販売サイトを選ぶ

まずは名の通った会社が運営する通販サイトから買います。私がよく利用するサイトは以下ですが、どこも対応がきちんとしており、安心して利用しています。

  • Amazon – 以前は海外 Amazon の方が安く買えることもありましたが、今は基本、国内 Amazon を利用するのがベストなことが多い。
  • Book Depository – 今は Amazon 傘下となったイギリスの本屋さん。品質が安定している。
  • AbeBooks – カナダの本屋さんのマーケットプレイス。絶版本や珍しい本も見つかる。
  • Book People – イギリスの本屋さん。子供向けの本が充実している。 ※2020.9 現在、コロナの影響で新規注文を受け付けていない様子。

※各社、児童書カテゴリのトップページにリンクしています。

セラーのチェックポイント

Amazon には、一般書店や一般人が出品する「マーケットプレイス」の商品も並んでいます。AbeBooks もマーケットプレイスであり、販売主 (セラー) は各書店です。

商品の状態で購入先の候補をある程度絞り込んだら、次は商品ページに記載されているセラー名でググります。見るポイントは、「実体があるか」と「評価」です。

実体があるか?

販売サイト各社はもちろん、そのマーケットプレイスに出品するセラーは、特定商取引法により

  • 店舗
  • 代表者氏名
  • 住所
  • 電話番号

を開示することになっています。ただし、オンライン以外に実店舗を持たないセラーも多く、開示されている情報がバーチャルオフィスや個人宅の場合もあります。電話をかけても出ない、問い合わせ対応がメールのみの場合もあります。

ということで、お店の情報がデタラメでないかまでチェックするのは難しいですが、「リアルで商売をしているかどうか」くらいは Google Map 等で調べることができます。店舗があれば、より信頼しやすいですよね。

ビジネスとして取引を始める場合はきちんと審査する必要がありますが、あくまで個人取引の場合は、そこまで深追いしなくて良いと思います。

ポイントは、

  • 信用できるまでは、自分用として少しずつ買う
  • 不良や破損、紛失時の保証がついているかを確認した上で買う

この 2 点です。

良さげなセラーを見つけたら、まずは一冊だけ購入します。サンプルとしてトライアル発注する感じですね。対応に問題がなく信頼できると感じて来たら、次も同じお店から買えば良いです。

何か質問をしたら、きちんとやり取りができるかも大事です。

評価・レビューは?

実体はあっても、対応が悪く・評価が低い場合もあります。

販売サイトや Google Place、現地 Amazon のセラー評価、その他口コミを見てみましょう。星の数はあくまで参考です。消費者には色々な人がいますので。レビューを読んで判断しましょう。

総合評価が星 5 、かつ実在する店舗であっても、一つ一つの口コミを見ると、ビックリするような実態がたくさん暴露されていたりもします。

Amazon の海外セラーには、「星の数が多いため上位に上がってくるけれど、実はサクラ」というケースもすごく多いですよね。大抵は変な日本語で、発送元を見ると中国だったりします。

2. どれを買うか?

新品を選ぶ

私は「読めればいいや」と思っている本は、中古品を買ったりします。自分用の本は、マーカーを引いたり、書き込みしたり、ページを破ったりと読み倒すので、新品を買ってもすぐにボロボロになってしまうからです。

そうではなく綺麗な本が欲しい方は、Condition “New” のものだけを選ぶようにしましょう。以下の点で、中古品はあまりおすすめできません。

中古品の Condition は信用できない

海外セラーの商品は品質にバラつきがありすぎるし、検品や梱包も適当だったりします。彼らは日本人のように神経質ではなく、「お客様」という意識も比較的低いようです。販売サイト上での商品の自己評価が ”Good” となっていても、実際は酷いものが届くことが普通にあります。

そして、たとえ Condition が “New” であっても、中古品が届く可能性もあるようです(中古なのか、店頭に並んでいたものなのか・・・)。そうなると購入者側はもう、どうしようもありませんよね。

納得がいかない時は、「販売元にクレームをつけて返金してもらう」方法があります。私は今の所 100% 対応してもらっていますが、対応してくれない場合も多々あるようです。

品質が心配な場合は、Amazon(マーケットプレイスではなく本体) か Book Depository で新品を買うのが間違いないです。私も何度も買い物していますが、おかしなものが届いたことも、発送中にダメージを受けたこともありません。

古本を輸入販売するには許可が必要

これは「古本を輸入して、国内で販売しよう」と考えている方だけに関係する注意点です。

日本で中古品を販売するには、古物商許可を取る必要があります。お金さえ出せば取れますが、一時的に販売したいだけの場合は赤字になってしまい、元も子もなくなります。

自身が読んだ本を、個人の「お古」として人に譲る(金銭の受領がある場合も含む) 分には、許可は不要です。この辺、ややグレーな所も見受けられるので、マジメに商売して行きたい人は注意しましょう。

4年前

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